施工事例

2021/4/22 8:38

東京都調布市 水道メーターが回らない 漏水調査

1階の天井裏のコンクリートの隙間から水が落ちてくる。
・雨漏れ
・水道管の漏水
・給湯管の漏水
・排水管の漏水
この4点になります。

まず、2階の居住者の水道メーターを確認。水道メーターが回らない。
普通なら水道・給湯管の漏水は疑わないです。
結果、これが長い闘いの始まりでした。
最初に、雨の日に漏れてきたので、雨漏れを疑い、ベランダの下に点検口を作製し、ベランダの下を調査。
案の定、ベランダの排水管から漏れている症状があります。<写真1参考>
しかし、コンクリートの上に雨水が行ってしまっているので、これ以上確認は出来ません。
取り急ぎ、排水管を直します。直すにしても、コンクリートに埋まっている配管の為、撤去は出来ません。
一回り小さい配管を既存の配管に入れ込みます。
この配管を手配している間、雨が降っていないにも関わらず、水量が増えた日がありました。
その為、雨水以外にも漏れている可能性を疑うも、まずは、確実に漏れている場所の直しです。
やはり、直しても漏れが直りきりません。
次に、排水管の調査を行いました。
2階の2部屋の間付近から漏れているので、可能性の高い部屋から調査。
洗濯機をどかし、洗濯パンの下を開口させて頂き、床下を確認。
漏水の後はありますが、水がありません。<写真2参照>
洗面化粧台の裏の壁に漏水した形跡があるので、水漏れしていると思われますが
下に漏れている量と水道メーターが回らない事を考えると、
排水管の調査を続けてしまいます。
キッチンの排水管も調べる為、キッチン下を開口。
見える範囲では異常なし。
万が一を考え、2階の壁には出ず、大屋根の雨漏が1階に出ている事を考え
小屋裏の調査も。<写真3>
ユニットバスから天井裏に入り、梁を伝って調査するも問題なし。
諦め、隣の部屋を疑います。
隣の部屋の同様の作業をするも問題なし。

見える範囲では限界がある為、住んでいる方の協力のもと、3日間限定の徹底調査。
床の下の排水管を調査するべく、フローリングに開口をして、水を確認。<写真4>
ここで、失敗だったのが、一番可能性の低い所から調査した事です。
大丈夫な所から調査したしたつもりが、トイレを流すと床下に水が出てきます。
トイレの排水管?と思い、トイレの排水管を調査するも異常なし。
洗濯パンの開口からでは判らない位置での洗面の排水を調査するべく、
違う部分も開口。時間が限られているのに、原因が判らず焦ります。
最終的に、全ての排水管を調査するも異常なし。
すると、洗面の壁から水が落ちています。

原因は、トイレ等別の部分で水道を使うと、洗面化粧台の裏の水道管から水が漏れる現象でした。
別の場所で使うと通常より水圧がかかり、漏れる。
水を止めれば、圧が安定して、漏れなくなる。
その為、水道メーターが回らないのに漏水してしまっていました。
洗面化粧台を外すと、すごい事に。
止水栓と鉄管の接続部分より漏れていました。<写真5>

水道部材を交換。<写真6>
フローリング上から増貼り用のフローリングを貼って完了。<写真7>

最初の水漏れが発生してから1か月半。
雨漏れと水道メーターが回らない漏水の同時発生で、苦戦しましたが、
原因が判らない漏水や雨漏れは徹底的に調査致します。